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Fab city コンソーシアム 第7回 2014.11.13
11月13日に第7回Fab cityコンソーシアムが開催された。前半はマップコンシェルジュの代表を務める古橋さんから、ドローン技術の活用方法について紹介された。後半は企業のプロジェクト報告と、年度末に向けたコンソーシアムの活動予定が議論された。
ドローン技術の活用方法<古橋大地>
ドローンとは元々軍事目的で開発された無人飛行可能な航空機である。現在はカメラなどを搭載するなど新たな使われ方が試みられている。ドローンを使った撮影では出演者がヘルメットをする必要が無い。また、手持ちカメラの視点から、雲の高さである上空500mまでノーカットで撮影することが出来る。安全面と技術面が両立されたことで、今まで不可能だった映像を取ることが出来るようになっている。
マップづくりで世の中を良くする
最近ではドローンを使って地図を作る人が増えていて、Open Street Mapという活動では個人や小規模の団体などローカルな活動によってボトムアップ的に世界地図を作っていく。この活動にドローンの技術が使われていてる。パノラマの空撮画像をドローンから撮影し、その画像を地図情報にしていく。活動に参加している人は世界中に200万人程度いて、日本では5000人程が参加している。
Humanitarian Open street map Teamは人道支援をサポートするための地図を作る活動を行っている。アフリカや紛争地域、被災地など地図情報が不足しているエリアと、Open Street Mapを作っている人とを繋ぐ架け橋としての役割を果たしている。詳細な地図情報や空撮写真をもとにした地図を用意することでテントの数や被災者数を把握することが可能になり、必要な物資の数を正確に知ることが出来るようになる。現在問題になっているエボラ出血熱が流行っている地域には、現地の詳細な地図が無い。新たに地図を作ることで、赤十字や国境なき医師団が適切な支援を行えるようにするたに役立っている。
実際にドローンを利用する
ドローンを実際に飛ばす際にはラジコンで操作することも可能だし、飛ばす前に飛行ルートの位置情報をプログラムしておけばその通りに飛ばすことも可能である。
ドローンを飛ばす上で、絶対落ちないものは無いという前提が必要。機械の不具合だけでなく、カラスなどの自然界からの予期せぬ攻撃を受けて墜落することもある。最近ドローンを飛ばす人が増え、そのぶんだけ墜落させる人も増えている。より安全なものを選びながら撮影をしていく必要があり、墜落して人に怪我をさせることを想定して保険に入っておくことも必要である。
ドローン技術の今後
最新のドローンでGoogleが買収した会社が開発したTitan Aerospaceというドローンは、翼の上側がソーラーパネルになっており最大5年間飛び続けることが可能になっている。Googleはこのドローンを使って、今までインターネットが通っていなかった僻地にネットのインフラを提供することを目的にしている。また、AmazonはPrime Airというドローンをつかって注文から30分以内に配達するサービスを2015年以降に実施することを発表している。
ドローンを使った様々なサービスが出て来ている一方で、安全面での進化や低価格化も進んでいる。誰もがドローンを飛ばすことが出来るようになる社会が近づきつつある。
企業プロジェクトの進捗と今後のコンソーシアムでの活動
コンソーシアム内で進んでいるプロジェクトの報告に加えて、今後の活動としてFABを活用したサービスの設計を行っていくことが決定した。
年度末に向けた活動としてFABを使ったサービスのデザインをして、そのシナリオを動画にしてまとめていく。これまでの活動の中で「Mobility」や「近くて便利」などいくつか出ていたテーマをもとに、サービスのフューチャーシナリオを描き未来にどのような価値を描けるかを検討していく。