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Fab city コンソーシアム 第10回 2015.01.29
1月15日に第10回Fab Cityコンソーシアムが開催され、今年度の成果物の講評会と次年度に関する発表が行なわれた。成果物の講評会では微地形模型にプロジェクションマッピングをした作品と、FABとモビリティを組み合わせたサービスのビデオプロトタイプの映像4作品の計5つの作品が発表された。
微地形模型へのプロジェクションマッピング
横浜市の旭区と緑区の地図データを3Dで読み込み彫刻したものに、航空写真や人口に関するデータをプロジェクションマッピングを施した作品。疑似人流データを投影することで朝に東京へ向かう人々の流れや、夕方になって戻ってくる人々の流れを見ることができる。
また人口推計データを投影することで旭区の上方の住宅エリアの高齢化が進んでいるのが分かるようになっている。地形の関係と高齢化の関係性をデータで見る事で理解が深め議論を喚起するきっかけになる。。
FABとモビリティに関するサービスシナリオ
以前のサービスデザインワークショップで挙った4種類のサービスシナリオを学生がビデオプロトタイプし、その動画の発表が行われた。
アクティブシニアなどの都市の意欲的な生活者が道路などの社会インフラを自ら修繕することが出来るような社会を映像化。道に空いた穴をスキャンし、穴を埋めるものを近くにあるコンビニの3Dプリンタで出力して自分で埋めに行くというシナリオ。
3Dプリンターを搭載したドローンが緊急医療用のサービスを行なう未来を映像化。3Dプリンターを搭載したドローンが山岳救助隊でも助けに行けないような場所に飛んで行き、その場でギプスを出力し、道案内をしながら下山の手伝いをするというシナリオ。
道路に空いた穴を埋める際にセンサーを組み込んで道を補修すると、サービスの普及に伴って複数のセンサーが人や車の位置情報を感知し、他の情報や情報技術と組み合わさる事によって様々な危険性を排除してくれる未来を映像化。道にある穴やくぼみを3Dプリンターで同じ形にプリントして塞ぐというシナリオ。
ドローンと3Dプリンタの掛け合わせによって、過疎地域における医療サービスの提供や地域のコミュニティが活発化される未来を映像化。離れて暮らす母親に息子がドローンを派遣して世話を行なうというシナリオ。
FABとモビリティに関するサービスシナリオ
田中先生から
3Dプリンターやドローンの技術と、インフレの老朽化や人々の高齢化など必ず来る社会問題を無理矢理に結びつけた作品は面白い。 社会問題への取り組みを行なう人々の多くはその領域から出る事はなくローテクに問題の取り組みを行なう。またハイテクな技術を持つ人々は何に技術を活用できるのかを知らない。この2つをいかに接続させ、問題を解決するかは重要な議論である。今回制作したものは無理矢理な接続ではあるが、それによって新たな技術の伸びしろが生まれ新しいサービスが生まれることに繋がるだろう。
水野先生から
問題のフレーミング、リフレーミングも重要である。現在どのような問題が起きているかを知る事ことで、自分たちの技術がどのように活かすことができるかを考えやすくなるだろう。ThingiverseのようなサイトをMakerbotが運営しているが、企業はビジネス面でのメリットがあるから運営できている。社会的に善として行なうという光の面もあれば、ビジネスとして利益がでるから運営するという影の面もある。利害関係者間の生態系を広く見ることをしなければ企業の人や普通の人がオープンデザインに対して興味を持てないだろう。
次年度の紹介
来年度は「FAB地球社会コンソーシアム」に変更される。FABの動きを日本だけではなく地球 全体で考えていく。
デザイン思考中心の取り組みとテクノロジー中心の取り組みの2つのプログラムがある。デザイン思考系では企業にとっての新しいパラダイムを提供する。FABがテクノロジーや人間とどのように歩み寄れるかを考えていく。一方、テクノロジー系では企業の中にいるエンジニアなど技術をもつ人々によって革新的な取り組みを行なうこを目的とする。3Dプリンターを始め新しい技術の使用に際し壁となる法規制も学んでいく。