ABOUT
3Dプリンタ、レーザーカッター、CNCミリングマシン、デジタル刺繍ミシンなど「デジタル工作機械」の普及、そしてArduionやRaspberry Piに代表されるマイクロコントローラの小型化により、「ものづくり」の概念やプロセスが大きく変わると言われています。大量生産とは異なる、新たなものづくりの流れが生まれ、それは「個」の力を活かした「パーソナル・ファブリケーション」と呼ばれるようになりました。
住宅の狭い日本の都市部では、複数人でモノやサービスを共有して使う「シェア」の文化が旺盛していますが、成熟国における「デジタル工作機械から生まれるものづくり」の可能性は、単にパーソナル(個人的な)だけではなく、パーソナルな力を結集することで、むしろ逆に「パブリック(公共的な)なもの」をいかにつくりあげていくかであると考えられます。
そこで既に日々「シェア」している身の丈の、具体的な単位として、「まち」を考えてみましょう。「まち」はパーソナルでありパブリックでもある代表的な存在です。私たちが住み、働き、遊び、暮らす、舞台です。新しいデジタル工作技術の登場を受けて、わたしたちの「まち」をどのようにとらえなおしていくことができるのか。慶應義塾大学ソーシャル・ファブリケーション・ラボは、大学(教員・学生)、企業、自治体、NPO、市民が共同で、「まちのアイテム」「まちのシステム」「まちのサービス」を実験的にプロトタイピングする場所(FAB)として、「ファブ・シティー・コンソーシアム」を横浜に立ち上げます。
MEMBER
大学研究者
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田中 浩也 Hiroya Tanaka
慶應義塾大学環境情報学部准教授
京都大学総合人間学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手などをへて、2005年慶應義塾大学環境情報学部専任講師、08年同准教授。2010年米マサチューセッツ工科大学(MIT)建築学科客員研究員。経済産業省未踏ソフトウェア開発支援事業・天才プログラマースーパークリエイター賞(2003)、グッドデザイン賞新領域部門など受賞多数。著書に『いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて』(共著、春秋社)など。新しいものづくりの世界的ネットワークであるファブラボの日本における発起人であり、2011年には鎌倉市に拠点「ファブラボ鎌倉」を開設した。
加藤 文俊 Fumitoshi Kato
慶應義塾大学環境情報学部教授
慶應義塾大学経済学部、慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。その後渡米し、ペンシルヴァニア大学・アンネンバーグコミュニケーション研究所 M.A.プログラム、ラトガース大学大学院・コミュニケーション研究科を修了。博士(コミュニケーション論)。コミュニケーション論、メディア論、定性的調査法を専門とする社会学者である。2003年から「場のチカラプロジェクト」を主宰。ここ5年ほどは、学生たちとともに、柴又、金沢、坂出、函館、宇宿、佐原、豊橋、小諸、家島、釜石、高崎、桑名、首里、上山、浜松、三宅島などでフィールド調査をすすめている。近著に『キャンプ論:あたらしいフィールドワーク』(慶應義塾大学出版会, 2009) がある。
水野 大二郎 Daijiro Mizuno
慶應義塾大学環境情報学部 専任講師
1979年東京都生まれ。デザイン研究者。2008年Royal College of Art ファッションデザイン博士課程後期修了、芸術博士(ファッションデザイン)。2012年から慶應義塾大学環境情報学部に専任講師として着任。デザインと社会の関係性を批評的に考察し架橋する多様なプロジェクトの企画・運営に携わる。主な活動にDESIGNEAST実行委員、社会的包摂を目指すインクルーシブデザインの普及・実践活動、Fablab fapan network、蘆田裕史とファッション批評誌『vanitas』の共同責任編集、共著書に『x-DESIGN』、『Fabに何が可能か』、『インクルーシブデザイン』、『リアル・アノニマスデザイン』、『fashion design for living』などがある。
筧 康明 Yasuaki Kakehi
慶應義塾大学環境情報学部准教授
2002年、東京大学工学部電子情報工学科卒業。2004年、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了、2007年、同博士課程修了。学際情報学博士。2006年から2009年まで、科学技術振興機構さきがけ研究員を努める。2010年にインタラクティブアート制作を手がける株式会社プラプラックスの取締役に就任。2011年から慶應義塾大学環境情報学部准教授。Augmented Reality、Computer Human Interaction、メディアアート、エンタテインメントコンピューティングなどの分野で研究・制作に取り組む。光学技術、画像処理技術、センサ技術などを駆使し、モノ・身体・イメージを操るメディアの創出、リアリティのデザイン、および表現の開拓を行う。これまでにSIGGRAPHやArs Electronicaなど国内外の学会、コンペティションで、研究・作品を発表し、受賞も多数。
岡部 大介 Daisuke Okabe
東京都市大学メディア情報学部准教授
慶応義塾大学SFC研究所上席所員
1973年山形県生まれ。横浜国立大学教育人間科学部助手、慶應義塾大学政策・メディア研究科特別研究員を経て、現在、東京都市大学メディア情報学部准教授、慶應義塾大学SFC研究所上席所員。専門は認知科学。モバイル文化に関するエスノグラフィックな研究に従事。著書に、『デザインド・リアリティ:半径300mの文化心理学』(北樹出版,2008)、『ケータイのある風景』(北大路書房,2006)、『ワードマップ 社会・文化・活動の心理学』(新曜社,2012)などがある。
企業会員
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NTTデータ経営研究所 NTTデータ
岡村製作所
野村総合研究所
博報堂
三菱総合研究所
山手総合計画研究所
特別会員
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横浜企業経営支援財団(IDEC)
横浜コミュニティデザイン・ラボ(ファブラボ関内)
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