STACKING CHAIR
when common stacking chairs are piled up, they are not able to sit down, and lose a role of furniture. This chair is designed to serve as a shelf in piles when not using as a chair.
When chairs are unnecessary, this can be used as a shelf in piles, and when visitors come, this can be used as chairs according to a required number of chairs. This chair can be extended according to liking.
Maker's Portfolio
受動的消費者から能動的生活者への変化過程
Q : なぜそれを欲したのか、作ろうと思ったのか 作ってみて発見したことは何か?
A : 一般的なスタッキングチェアは、重ねてある時は家具としての役割をなさず、オブジェのようになってしまいます。椅子を重ねた時、椅子以外の新たな用途を生み出せないかという考えから、この椅子を製作しました。
実際に製作してみると、椅子は一見シンプルに思えますが、構造や素材、塗装など様々な要素が複雑に組み合わさっていることに気付きました。
次回も、今回製作した椅子のように、複数の用途を持ち、使う人が状況に応じて用途を選び、使い分けられるような家具を作りたいです。次作る際は、木目や重さなどを考慮して、木という素材をもっと上手く使えるように気を付けたいです。
Q : デザインプロセス
A :「「重ねたら棚になる」というコンセプトを元に、まずは四角いボックス状の棚をどのように分割したら椅子らしくなるかを考え、Z型プロトタイプモデル(写真左)を作りました。しかし、Z型だと後ろに加重した際に不安定なので、椅子をどのように重ねたら棚らしくなるかに視点を変え、A型プロトタイプモデル1(写真中)が完成しました。A型プロトタイプモデル1のアセンブリの困難さと、摩擦のみで接合されている不安定さを考慮し、A型プロトタイプモデル2(写真右)を製作しました。座面をより安定しやすい構造に変更しました。
A型プロトタイプモデル2からは、重さ、椅子を重ねた時の横ずれ、後ろに加重をかけた際の不安定さ、物を置いた際に底が抜けるのではないか、という4つの問題点が見つかりました。重さを軽くするため、背もたれの面積を減らしました。重ねた時の横ずれと後ろに加重をかけた際の不安定を解消するために、背面に梁を設け、背もたれと背面の梁にジョイント部分を作りました。棚にした際、物を置いても安定するように、底の設置面を変更しました。
この椅子は、子ども部屋や一人暮らしの家などで使われることを想定しています。部屋に一人で居て、椅子が複数必要ない時には重ねて棚として使用し、来客時には人数に合わせて椅子を出すことができます。
質問 : 岡村製作所
Chihiro Fukai