制作者 設計者 : Kyoko Fukuda
撮影 : Ryo Asakura
I wanted to make a comfortable chair.It has curvy shape and nice high.
I think real straights are strange in human life.We don't have any straight parts in body ourself, we don't feel easy in straight furniture but in mother's arms.Relives comes from safety. And I meshed wood parts not to broken when we sit on it.Curvy and safety chair.So, I named my chair "包- hou-""hou" means "hug" in Japanese.A chair which has Mother's hospitality.
(1)受動的消費者から能動的生活者への変化
>なぜそれを欲したのか、作ろうと思ったのか、作ってみて新たに発見したことは何か
見た目の優しい、人に馴染むかたちの椅子を作りたいと考えた。直線よりも曲線の方が人に馴染む気がして、どうしたら曲線を生かせるか考えつつ設計した。切り出したままの材はあまり手になじまなかったので、丁寧にヤスリがけをした後オイルで磨き上げた。
作ってみて発見した事は、木目の向きと切り出しの方向を合わせた方がバリが出にくいという事で、ヤスリがけをするときも木目と切り口が合っている木材の方が欠けにくく、滑らかだった。
次に椅子を作るときは、この椅子と正反対に、直線的で背の高いスツールを作りたいと考える。その際は木目に合わせてパーツを切り出したい。
(2)制作物のポートフォリオ
>デザインプロセス
コンセプトだて→プロトタイプ1→アスキース1→プロトタイプ2→アスキース2→プロトタイプ3→部品切り出し→研磨1→つや出し1→組み立て→研磨2→つや出し2
>制作物のコンセプトは
単純な形で、かつ人に馴染む曲線形を椅子に落とし込む事をコンセプトとした。
>何を成し遂げるために、とのような論理立てを持って実現しようとしたか
曲線と強度を両立させるためには、力がうまく分散されなければならないと考えた。力を支える構造の中に曲線部分も入れるか、曲線部分には力がかからない構造にするかの二択だろうと予想し、模型をつくりつつ考察した。
>その論理をどのように構造や意匠に昇華させたのか
最終的には、曲線部には力がかからないよう、曲線部の中にもう一つ柱を入れる形に落ち着いた。座面は、力を加えても抜けないよう、材同士を編んで実質的な柱に力を逃す構造を採用した。
>スケッチ、デザインプロセス
>ユースイメージ
>プロトタイプモデルの紹介
プロトタイプ1
板同士を三次元上で噛み合わせる事で、強度を出しつつ曲面を作った。厚みのある素材で噛み合わせる事がむつかしいのと、座りごごちがよくないため断念。材同士を噛み合わせる案は採用。
プロトタイプ2
曲面をいかしつつ上からの力をいかに下へ逃すかの実験。実際に椅子として使うには無理があった。中に柱をいれて力を逃す方法は採用。直線で十分な強度が認められたので、ハニカム構造にす必要は無いと判断した。