MY PARAMETRIC CHAIR

Maker's Portfolio

受動的消費者から能動的生活者への変化過程

Q : どんな"X"を作ろうとしたのか?

A : 実際にある椅子がパラメトリックに変化したら面白いのではないか、という思いのもと制作をはじめました。

Q : コンセプトは?

A :椅子のパラメーターを自分の好きなように調整することができ、またその切削に必要なデータを簡単に作れること

Q : デザインプロセス

A :デザインはプロセスは以下の通りです。
1:実物の椅子を採寸
2:Grasshopperを使ってモデリング
3:aiファイルに書き出し、レーザーカッターで出力
4:作ったプロトタイプをもとにデザインを修正
5:⑶、⑷を繰り返し、完成したものをVCarve上で最終調整
6:⑸のデータをShopbotで切削
7:各パーツにヤスリがけをし、組み合わせて完成

Q : 工夫したポイントをどのように設計したか?

A : 通常であれば作成した3DモデルをMake2D等のコマンドを使って平面データにしますが、コンセプトに従って本作ではGrasshopperを用い、あらかじめ3Dモデルの横に平面データが用意されるようにしました。これにより3Dモデルを見ながらパラメーター調整をし、平面データ部分をaiファイルに出力すること簡単に気に入った椅子をつくることができます。

Q : "X"が使われる想定シーンは?

A : 脚の高さや座面の幅を調整できるため、自分の足や体にあった椅子を作って座るということを想定しています。一方で今回作成したもののように、わざとサイズを大きくするなど自由度は高いと考えています。今回出力したものは指定された材を目一杯使った大きな椅子です。PCを膝においての作業であったり、座りながらコーヒーや本をちょっと置いたりできるようにと考え、作成しました。

Q : プロトタイピングのワークフロー

A : 1:モデリング当初の直線が多かったデザイン。椅子というより机のようだというフィードバックをもらった。
2:⑴のフィードバックをもとに全体的に丸みを加え、椅子にみえるようにした。
3:実物用の材の寸法に合わせ、座面部分の板の枚数を調整したもの。ほぼ最終形態。

Q : プロトタイプからどのような発見を得たか?また、その発見からどのような変更を行ったか?

A : レーザーカッターで最初のプロトタイプを作成した際、直線的過ぎるデザインではあったものの、構造やアセンブリに問題がないことは確認できた。そのためそれ以降は椅子のデザインに関する変更を加えていった。

Q : "X"を作ってみて新たに発見したことは?

A : パラメトリックは手段であり、目的ではないということです。今回はパラメトリックにすることを主眼においてデータを作成しましたが、いざ出力してみるどこか無個性な椅子になってしまいました。何らかのコンセプト、目的を持ってパラメトリックにするのはいいですが、今回のようにパラメトリック自体を目的にしてもどこか不完全なものになってしまうと感じました。

Q : 次に何かを作るなら何を作りたいか?

A : 今回作成した椅子は直線的なかたちなので、次回は曲線を多用したものを作成してみたいと思います。

Q : 次に何かを作る際に気を付けようと思うことは?

A : もっと事前にリサーチをすることです。今回は自宅の椅子をベースに作成しましたが、他の椅子を見ることでアイデアやコンセプトにより広がりを持たせられたのではないかと感じています。

質問 : 岡村製作所

Naoya Shishido

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